君とのあらゆる思い出は、墓の中まで持って行く。
 愛しき人よ、泣かないで。




 ある日僕が不幸な事故で死んでしまったとして、あの世に行ってしまったとしよう。
 でもどうか君は僕の後を追わないでね。
 大丈夫、僕は必ず生まれ変わり、再び君の前に現れて、キュートな君に似つかわしい春色の花束(たとえそのとき真冬だったとしても)を差し出し、シェイクスピアのソネットを適当にパクって…
(離れていたせいで、我が焔が弱まったように見えても、私が不実な人間だとは言ってほしくない。君の胸の中にいる我が魂と別れるのは、私がこの自分と別れるのと同じくらい無理なことだ。君の胸が我が愛の住みかだ。たとえさまよい出ても、旅に出かけた男のように私はまた戻ってくる、時間通りに、時を経ても心変わりもせずに。)じゃなくて上手く引用させてもらいながらプロポーズをするよ。(我が薔薇よ、君がいなければ、私はこの広い世界を無と呼ぶ。この世では君が私の全てなのだ。)だから明日僕がいなくなってしまっても君は悲しむことはないのさ。そう遠くない未来に僕は白馬に乗って君を迎えに行くのだから。そのときまでに君は君に似合いの色のドレスを見付けておいてくれ(僕は君には鮮やかだけど鮮やか過ぎないオレンジいろがとても似合うと思う)。

 何も悲しむことはないんだよ。


 

さよなら僕のカワイコちゃん

 


 僕は君が死んでも君の後は追わないよ。それどころか涙すら流さないよ。
 来たるべき運命が巡って、君と出会えるときを胸をときめかせながら待つのさ。
 僕のカワイコちゃん、この世には君を悲しませるようなものは何もない。
 たとえば僕がいなくなっても、君がいなくなっても、世界がなくなってしまっても、悲しまなくていいんだよ。
 笑ってごらん。君が笑うと、僕の家の庭の花々が一斉に咲いて歌い出す。君が笑うと、この世のあらゆるものが幸せ色に染まる。この世のあらゆるママが焼くケーキがいつもより甘く美味しくなるんだよ。








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