swim真実のプールに飛び込む。素っ裸で。そして溺れ死んで、それでおしまい。
小学校三年生の夏休みだった。家族でプールに行った。流れるプールで、浮き輪に乗って水の流れに身を任せていたのだが、途中でふと浮き輪を外して潜ってみた。存外に深く、しかもちょうど水の噴き出し口があり、流れに飲まれて溺れかけた。ものすごく焦った。どんなにもがいても、水の上に出れない。息苦しくて息苦しくて、頭の中が真っ白になった。結局どうやって助かったのか思い出せない。近くの大人にしがみついて助けてもらったのか。それとも父親が助けてくれたのか。もしかしたらなんとか自力で水面に出たのかもしれない。溺れかけた体験があまりにも強烈だったせいで、その後のことはあまりよく覚えていない。あれ以来、プールが嫌いになった。あのとき水中で見た、めくるめくイメージ。はっきりと思い出せるようで、はっきりとは思い出せない。ただとても恐ろしかった。でもどこか、激しい憧れのような感覚を持って思い返すこともある。

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