☆彡2/15☆彡
「はい、これ、英士に」 「えっ」 「チョコ」 「えっ」 「だからチョコだってば」 「チョコ?」 「バレンタインの」 「バレンタインの…」 「そ。一日遅れだけどな。近くのスーパーで半額になってたんだって。なんか、お母さんがいっぱい買ってきたから、一個英士にあげとこうかな〜とか思って。ははは」 「半額…」 「そう、500円のが250円だってさ」 「あ、ありがとう」(何かが腑に落ちない気もするけどやっぱり嬉しい) 「や、別に礼言わなくていいよ。半額だし。ていうかそもそも俺の金で買ったんじゃないし」(めっちゃ素) 「でも嬉しい」 「良かった良かった」 「ホワイトデーには好きなもの買ってあげるよ★」 「えっ、ほんとに?」 「ほんとに」 「やった!」 「なんか買ってほしいものある?」 「あるよ」 「何?」 「家!」 「!!……いえ!?今、『家』って言った…?『家』って…」 「うん」 「一馬って案外、魔性タイプだね……」 「魔性て。冗談に決まってんだろ」 「でもちょっと素だったでしょ…」 「も〜、冗談だってば!」 「そうかなァ」 「そうだよ。俺、何にもいらないよ。バレンタインデーとかホワイトデーとかそういうイベントに関係無く英士が側に居てくれるならそれだけでいいや」 「…!」(大感激) 「嘘だけど」 「えっ!?嘘なの!?」(驚嘆) 「『一緒に居るだけで満足』なんてそんなの嘘だよな、そもそも。うそ臭いよ、そういうのは」 「俺は一馬と一緒に居るだけで満足なんだけどなァ」(素) 「英士は存在自体がうそ臭いからなァ…」(素) 「…!」(衝撃) 「嘘だけど」 「また嘘!?」 |
Feb.15,2001
えっ!これで終わり!?
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