「それって…一体…」 「それは恋だよ、一馬…」 「……鯉……?」 「そう、恋だよ。甘い恋。」 「甘い鯉かー。よく分かんないけど。」 「これから知っていくさ。」 「うーん。鯉なのかなあ。」 「恋だとも。」 「でも鯉じゃなくて、金魚の大きいやつだと思うんだけどなあ、あれ。」 ※あれ=近所の沼に住んでる鯉のような金魚のような感じの魚(うお) 「……一馬…、一体何の話をしてるの?」 「何って。鯉だろ?」 「そう、恋の話だね。」 「そうそう。」 「なんとなく俺達の会話、噛み合ってない気がするんだけど気のせいかな…。」 「えっ?噛み合ってない?うそ!」 「じゃ、気のせいなんだろうな。」 「うん。気のせいだよ、英士ー。」 |
「最近一馬は自分が可愛いってことに気付き始めたような気がする。」 「まーたおもろいこと言ってんな〜、お前。」 「一馬は自分の可愛さに気付いてないとこが可愛いのに。」 「お前って自分のおもろさに気付いてないとこがおもろいよな。」 「一馬が自分の可愛さの利用法を獲得してしまったらどうしよう。」 「お前、自分的にはクールなキャラで売ってるのかもしれないけど、今後はもっとオモロキャラとしての本領を発揮すればさらにイイ線いくと思うな。」 「一馬が今みたいに鈍感な受けじゃなくて、誘い受けとかになってしまったらどうしよう。…そんな!あばずれ!いやらしい!」 「すかしたキャラって、いじり甲斐があるからなあ。『一見クールなのに実はアレ』とかって設定的に美味しいもんな。そういう意味では英士って不幸だよな。変にキャラいじられちゃってさ。」 「結人、」 「何?」 「俺達の会話、噛み合ってなくないか?」 「あ、今頃気付いた?」 |
Nov.10,2000
なんのことやら。
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