えっ?すきなもの?えーと…
 サッカー
 リンゴジュース(なっちゃんの)
 たまごサンド
 クリームシチュー(お母さんが作ったやつ)
 晴れ
 片付いた自分の部屋
 干したばかりの布団の匂い
 風呂場に置いてる青くて丸い防水時計
 よね子(近所の米屋さんの犬)
 ゆうと
 えいし
……




「……俺の名前より結人の名前の方が先に挙がってるのには何か意味あるの?」(超不満)
「や、順番にこだわってたらさ、俺も英士も、よね子(米屋の犬)に負けてることになるんですけど」(不愉快)
「もー!順不同だってば!」







あなたってば、
愛されちゃう運命なのね!
そうゆう
(星)の下に生まれちゃったのね!

あなたのこと、できれば独り占めしたいけれども、それはかなわぬ願いというものだわ…!

We Love Kazuma Sanada!!

あなたのことがかわゆくってかわゆくってしかたがないのよ☆
だからどうかこっちむいて!
わらってちょうだい!
さなだカッペ!
このツリ目!
ナイーブ男子!
何分でもイっててちょうだい!




 はい、ここらで「ばーか!」というツッコミくださーい。
 オッケーですか?
 オッケーですね?
 では、はりきって本編に入りま〜す\(^o^)/


















ゆうと:ゆ
えいし:え
かずま:か


 真田一馬は生まれてはじめてラブレターを貰ってすっかり浮かれていました。
 浮かれた気持ちで、友人の若菜結人と郭英士に相談してみました。
 ところが…

「今時手紙で愛の告白とはなあ」
「古風でいいんじゃないの。でも字が不味いね」
「便せんの趣味悪過ぎだろ」
「文面がありきたりなんだよね。こう、胸が打つものがないっていうか」
「大した女じゃなさそーだな。やめとけ、一馬」
「そうだね。やめといた方が無難だな。丁重にお断りしておいで」
「なっ、なんだよっ、それ!お前ら死ぬほど感じわりーぞ!」
「大体一馬に彼女なんてなあ」
「そうそう。まだ早いよ」
「なんなんだよ、その言い様は!お前ら最悪!」
「何怒ってんの、一馬。ほら、飴あげるから落ち着いて」
「あっ、俺にもくれー」
「生憎結人にあげるような飴の持ち合わせはないよ」
「くそ、英士、殺す!」
「ギャ、結人、首締めるなって!分かった!あげるから!」
「……………………」
「あ、一馬、ちょっと泣きそう」
「あ、一馬、泣く気なのか?早く飴舐めて落ち着いて」
「泣け泣け〜。泣きたいときは泣くがいい。ホラ、俺様の胸を貸してやるから」
「一馬は泣き顔もかわいいよ。
 でも笑ってる方がもっとかわいいから泣かない方がいいよ」
「ウガーーーーーー!!」
「あっ、怒った」
「ほんとだ。すごく怒ってる。顔真っ赤だし。こめかみがピキピキいってるし」
「なんでそんな怒ってんの?」
「一馬、とりあえず飴舐めて落ち着いて」
「英士ってそればっかだな」
「気持ちを和らげるためには甘いものがいいんだよ。
 あ、もしかして一馬、イチゴ味が不満だったとか?ほら、メロン味もあるよ」
「一馬、今、お前、すげー怖い顔してるぞ?鬼みたい。全然かわいくない」
「失礼な奴だな。一馬はどんな表情でもかわいいよ!」
「もー嫌だっ!お前らなんか絶交だ!結人のバカ!英士のアホ!
 二人とも大嫌いだ!熊に食われて死んじまえ!

 真田一馬は若菜結人と郭英士のあまりの態度に切れて、そのまま走ってどこかに行ってしまいました。(わあ、いかにも漫画っぽい展開〜)
 若菜結人と郭英士はそんな真田一馬の様子を微笑ましく思って笑い者にしていました。

「今時ゼッコーだってさ。小学校低学年の女子かっつーの」
「『英士のアホ』よりも『結人のバカ』の方を先に言ったのが気に入らないな、なんとなく」
「熊に食われて死ねとか言われてもなあ」
「この辺いないよね、熊。きっと」
「で、俺らって嫌われちゃったわけ?」
「どうやら」
「なんでだろ」
「さあ」
「一馬っておもろいよな」
「一馬はかわいいんだよ」
「お前ってそればっかだな」
「だってかわいいじゃないか!」(力説)
「そんな力いっぱい言われましても…。
 うん、でも、まあ、チューしてやりたくなる感じではあるな」
「うんうん、間接キスでもいいからしたいね」
「いや、それは嫌だ。つまんねーし」
「お前は何も分かってないようだな。間接キスの素晴らしさを」
「さてはお前変態だな?」

 それから数日後のことです。
 結局真田一馬は手紙をくれた相手にゴメンナサイをしたらしく、そのことを若菜結人と郭英士に報告しました。
(補:真田一馬は、先日いきなりキレてどっか走って行っちゃったことについてもちょっぴり謝りました)

「やっぱ今は彼女とかはいーや。俺、サッカーのが大事だし。お前らとつるんでる方が楽しいし」
「さっさと気付けよ、そういうことには」
「まあ、でも良かったよ。一馬が悪い女に騙されずにすんで」
「いや、良さそうな子だったよ」
「騙されてるんだよ」
「なんでそんなこと言うんだよ、お前は!」
「まあまあ、ケンカしないの!もう終わったことは終わったこと。どーでもいいじゃん。それよりさ、どうなの、一馬、俺と英士どっちが好き?」
「なんでいきなりそんな話題に」
「いいからいいから」
「……どっちが好きとかそんなこと考えたこともねーよ」
「でも今、間があったね」
「どっちだ?言え!」
「そんなの決められないってば!」
「いや、俺の方が好きに決まってる。どう考えても俺の方がかっこいいもん」
「俺の方が好きだよね?だって、俺はいつでも一馬に優しいし」
「英士、男は優しいだけじゃ駄目なんだ!」
「結人、男は優しくないと駄目なんだよ?」
「あーもーお前らな〜、そんなくだんないことで言い争ったってな〜」
「じゃ、もっと簡単な質問を一馬に!」
「また質問?もういいよ」
「俺らとよね子(米屋の犬)どっちが好き?」
「…………うーん…」
「えっ、そうなの!?答えに悩むような質問なの、それって!?」
「なに素で悩んでんだよ、てめー!」
「だ、だって、よね子(米屋の犬)のことは幼稚園ときから知ってんだよ!
 お前らとより付き合い長いんだよ!」
「あ〜あ、俺らって犬(しかも米屋の)以下みたいよ?」
「やってられないよね」
「こっちはこんなにも一馬のこと気に入ってやってるっていうのに」
「こんなにも一馬のこと構ってやってるっていうのにね」
「なんだよ!なんか感じ悪いぞ、お前ら!前々から思ってたけど、お前らにはデリカシーってもんが欠けてんだよ!だから嫌なんだ!」
「ちょっと英士聞いた?デリカシーだってさ」
「ははははは」
「も〜一馬〜!かわいいやつめ!チューさせろ!」
「ギャー!」
「俺もしてやろうか?」
「英士は間接キスがお好みなんでしょ(英士のマネ)?お前は一馬の飲んだジュースの缶でも舐めてろ!」
「お前ね〜」
「やっぱりお前らなんか嫌いだ!」




★おしまい★
上手く落ちませんでした〜(^ε^)







Jan.7,2001

…あ〜あ…。

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