2004年08月22日の日記より。
 立進の夏祭りとか考えてみた…
 進藤ちゃんは地元の大学に進み、タテは東京へ。連絡とらないままいつのまにやら夏になってしまう。連絡とらないっていうか、進藤ちゃんは連絡とろうと試みたことはありました。電話してみたら、タテに素っ気無くされちゃって、それ以来、なんとなく恐ろしくて連絡できなくなったんです。高校での仲間たちとの集まりとかあっても、タテは忙しいことを理由に全然参加しなくて、進藤ちゃんはタナーカ(タテと同じ学校)づてにタテの様子をそれとなく聞くだけでした。でも、夏祭りの時期になって、タテは何の連絡もなくいきなり戻ってきます。進藤ちゃんがバイトから帰ってきたら、タテは進藤ちゃんの家族と一緒にスイカ食べてんの。(って、私ほんとこういうの、進藤ちゃんが家帰ったらタテがいるっていうのがすごい好きなんですけど。ワンパターンですんません)進藤ちゃんがびっくりして、「いきなりどうしたんだよ」って訊いたら、タテは「いや〜お祭り目当てでして」と笑顔で答える。そんで、仁美ちゃんと「花火楽しみだねー」とか話してる。
仁「聞いてよ、勘九郎。タテノリってば彼女に振られたんだってー」
タ「かわいそうなタテノリ!」(泣きまね)
仁「なんで振られたんだっけ?」
タ「それは俺が勘九郎さんを忘れられなかったから…」
仁「さっきは『仁美ちゃんが忘れられなかったから』って言ったくせにー」
 進藤ちゃんはタテとゆっくり話したかったんだけど(でも何を話したらいいのか分からない)、家族みんなでご飯食べてて、仁美はタテにべったりだしで、あんまり話せないうちに、そろそろ祭りに行こうってなって、隣りの麻子も誘って行きます。そんで、花火が始まるまで夜店うろうろしたりしてるんだけど、すごい人ごみで、ぼーっとしてた進藤ちゃんは一人はぐれちゃいます。進藤ちゃんは携帯持って来るの忘れてて、あーどうしようかな…、と思いつつも別にそんなになんとも思ってなかったり、俺がいなくなったことに誰も気付いてなかったりして…、とか切ないことを考えてみたりしつつ、あんまりうろうろするのもどうかなと思って、そのへんに座ってじっとしてみてます。たくさんの人を眺めるともなく眺めながら、ぼんやりとした気持ちになっていく。どんどん自分の存在が希薄になっていって、真夏の夜の騒がしさの中に溶けて消えてしまうような、そしてそれは別に大したことではないような。
「進藤ちゃーん!」
 向こうから、知っている人物が息せききって走ってくる。その姿は、進藤ちゃんの目にほんとうに鮮やかに映って、胸が詰まるほどだった。
「進藤ちゃん!」
 やっと見つけた、と、ゼーゼーしながら言って、タテは進藤ちゃんの前で屈み込む。額にも背中にもじっとり汗が滲んでいて、タテが必死で進藤ちゃんを探していたことがよく分かる。進藤ちゃんはやっと夢から覚めたような思いになる。
「すごくすごく心配したよ」
「…ごめん」
 進藤ちゃんは、なんだか泣きそうになってしまう。だって、立松が、泣きそうな目をしているから。
「すごく不安だったよ」
 はぐれた間のことだけを言っているようなふうではなかった。卒業してからずっと不安だったのだと言ってるみたいだった。避けてたのはタテなのに。でも今は責める気にはなれなかった。必死で探してくれて、そして見つけてくれて嬉しかった。
 そうこうしてるうちに花火の時間になって、二人きりで花火見ます。進藤ちゃんは何か話したいと思うんだけど、何も言葉が出てこなくて、タテも言葉少なで、花火がきれいだね、みたいなことしか言い合わなかった。花火のクライマックスで、タテはこっそり進藤ちゃんの手を握ります。
「ごめんね」
 タテの小さな声は、花火の音と人々の歓声に紛れてしまったけれど、進藤ちゃんにはちゃんと聞こえてた。
 そんでまあ花火が終わって、やっとこ仁美たちと合流して、さんざん文句言われながら帰路につく。タテは当然進藤家にお泊りですよ。そんでその夜タテと進藤ちゃんは結ばれたらいいと思いますよ(…)そいでタテは、つきあってた彼女は進藤ちゃんに目元が似てた、みたいなこと言って、進藤ちゃんは、なんともいえない気持ちになるの☆彡







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