★タテノリと会長★ 「念のため言っとくけど、好きんなんないでね」 「ハッ、この僕が? 進藤を? 冗談じゃない。僕には君のような趣味は 「誰が進藤ちゃんって言ったよ。俺だよ、オーレ。俺に恋愛感情抱かないでねって言ってんの」 「…………………………は!?」 「えらい長い間ぁでしたね(笑) まあいいけど。田中っていちいち俺のこと意識してるでしょ。まー勝手にライバル視してるだけなんだろーけど。でも君があんまり俺を見るので、あー愛されてしまってんのかなーとか、 「人を侮辱するのもいい加減にしろっ!!」 「冗談だよ。すぐ真に受ける。そーゆーとこ、かわいいね」 「なっ…!」 「だから冗談だってば。赤くなんないでよ」 ★タテノリと進藤ちゃん★ 「なんだかんだいってさ」 「うん?」 「田中と仲いいよな、お前って」 「……」 「?」 「それってさあ!」 「ん?」 「嫉妬なんじゃないの!?」 「はあ!? 何言ってんの、おま 「嫉妬だ嫉妬! 進藤ちゃんが嫉妬した! いとめでたし」 「ちょ、ちょっと待てって! どういう方向に話がいってんだか、 「『田中と仲いいね』と君が言ったから七月二十四日は嫉妬記念日」 「は?」 「俵万智風」 「は?」 「わはは、受けない(笑)」 ★会長と進藤ちゃん★ 「お前、立松のことどう思ってるんだ?」 「どうって…、なんで?」 「い、いや、なんとなく」 「うーん、立松なあ、最初は…、こんな強引な奴見たことない、失礼だし、仲良くなれないタイプだなあ、とか思って引いたりもしてたんだけど。いい奴だよな、ほんとに。バカみたいに明るくて、信じられないくらい前向きで。あいつが転校してきてほんと良かったって思うよ」 「…それで?」 「それでって?」 「だから!」 「うん」 「す、」 「す?」 「…好きなのか?」 「…何が?」 「だから、お前が! 立松を!」 「………」 「………」 「そりゃ、…うん、最初は…、こんな強引な奴見たことない、失礼だし、仲良くなれないタイプだなあ、とか思って引いたりもしてたんだけど。いい奴だよな、ほんとに。バカみたいに明る 「それはさっき聞いた!」 「え、あー、うん」 「だから! 俺が言いたいのはつまり立松のことを恋愛対象として見てるのかという 「えっ!」 「えっ」 「えーーーーーっ」 「な、なんだ」 「何言ってんの?」 「な、なにって」 「びっくりしたー」 「びっくり?」 「するよ。そんなこと訊かれるとは思わないし」 「いや、だから、立松は普段から人目も気にせず進藤のことが好きだとかどうとか言ってるだろ。それに対して進藤はどう思っているのかと、 「いや、あれは立松の持ちネタじゃん! 好きとかいうのは、全部」 「えっ」 「真に受けてたの?」 「えっ」 「まいったなあ」 ★再びタテノリと会長★ 「お前、進藤にぜんっぜん本気にされてないぞ」 「知ってるよー」 「知ってるよって…」 「俺って実はずるくて臆病だから、わざと冗談にして言ってんの」 「………」 「黙んないでよ」 「お、お前はそれでいいのか?」 「いいわけないじゃん。でも、そんなの、タナーカにはぜーんぜん関係のないことでしょー」 「! ああ確かに全然全くこれっぽっちも関係のないことだな!」 「わはは、ムキになってる。おもしろい」 「……………………あーーーっ!」 「何よ」 「お、お前、もしかして、あれだな!」 「どれだよ(笑)」 「自分が進藤への想いを上手く伝えられなくてつらいから、そのストレス発散として僕をからかったりしてるんだろう!?」 「すごいね」 「図星だろう!?」 「すごい被害妄想だね。最初に絡んできたのはそっちでしょ」 「許せん…」 「思い込み激しい人って怖いなあ」 「いつかお前をぎゃふんと言わせてやる!」 「ぎゃふん」 「!」 「すごいね。こんなので満足できるなんて」 「〜〜〜〜〜!」 「ていうか今時『ぎゃふん』てアンタ。まーいいや。好きにすれば? 俺も好きにするし」(田中の肩をポンと叩く) 「気安く触るなっ!」(立松の手を払い除ける) 「唾とばさないでよ(素)」 |
ここまで書いといて言うのもなんですが、なんか急にすごい違和感が湧いてきたよ
Jul.24,2003
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