2005年02月12日の日記より。唐突に今更タテサナ 。
 タテ(水)と真田(笛)って誕生日が一緒(8/20)なので、8月20日はタテサナの日なんです(真顔)去年の8月20日にタテサナSSでもアップするべーと思ってたんですが、思ってるだけで終わりました。ものすごく今更ですけどタテサナSSのメモとか曝しとこうかな…
 何を今更的なことを先に言っておくと、相変わらずサッカーとかシンクロとかあと色々全体的に無視してますから…(今更)えーと、タテは高三で真田は中ニです。11月頃の話。真田の母は、真田に家庭教師をつけることにします。たぶん真田の母親とタテの母親が知り合いかなんかで、タテノリ先生が真田家にやってきます。
真「あの、立松さん…」
立「あ、『タテノリ』でいいですよ(^V-)☆」 
真「(引! 母の方を向いて、)高三だったら、自分の受験で忙しいんじゃ…」(不安げ)
母「大丈夫よ〜、タテノリは勉強しなくても東大確実だから☆彡」
真(早速あだ名で呼んでる!?)
立「いや〜お母さま、勉強はしないと落っこちちゃいますよ☆彡」
母「そーよねー、そりゃそーよねー、あははははは」
立「そーです、そーですよ、わーっはっはっはっはっ」
 そして引いていく真田…。
 真田はとてつもなく不安でした。勉強を教わるにしても、無駄話とか多そうでうざいなーテンションについていけないだろーなーとか色々心配してたんですけど、予想に反して、タテは一切無駄話無し、無駄話どころかちょっとした世間話すら無く、めちゃめちゃクールにいっそ不吉なくらいスムーズに勉強を教えてくれます。
「立松君、夕飯うちで食べてかない?」
 という母親の誘いにも、
「すみません、今日はちょっと遠慮します」
 今日は、なんて言ってるが、遠慮しなかった試しはない。こいつ無遠慮そうだからきっと毎回うちでご飯とか食べてくに違いない…、とかタテに対して思ってた真田は、ほんと拍子抜けします。真田はちょっとほっとしつつも、ここまでクールだと、なんか拒絶されてるみたいで、なんとなく寂しくなってしまう。でもそんなこと思ってる自分が恥ずかしくて、これが普通なんだと自分に言い聞かせる。
 ある日、学校帰りに、真田は若菜と郭と一緒にファミレスに寄るんですけど、オーダー取りに来たのがタテだったので、ものすごくびっくりします。
「こんな時期にバイトなんて、ほんとに余裕なんだ」
 いやみっぽい言い方になってしまった。タテはちょっと笑って、そんで真田の頭を軽く小突いて、「寄り道してんなよ」と。
 そんとき真田は、すっごく、自分でもびっくりするくらいにすごく、うれしかったんです。勉強教えてもらうだけじゃなくて、こうやって憎まれ口たたいたりとかたたかれたりとか、ちょっとしたスキンシップとか、そういうのがすっごくほしかったんです。
 それから数日後、タテが真田家に来る日。ファミレスでの話はきっとタテからは振ってこないだろうから自分から切り出してやる! と真田は意気込んでたんだけど、タイミングが掴めないまま時間は過ぎてしまいます。真田は全然勉強に集中してなかったから、タテは呆れて、「もうすぐテストだよ。分かってんの」と言います。真田はだんまり。タテが真田家を出たとき、真田は部屋(二階です)の窓から、タテ目掛けて飴玉を一つ落とします。飴玉は見事タテの頭に命中。
「こら! 何すんだ〜。頭が割れて死ぬよー」
「…」(だんまり)
「言いたいことがあるなら口で言いなさい」
「…あ、」
「あ?」
「頭割れて死ね!」(窓閉めてカーテンも閉める)
 翌日、タテがファミレスのバイト終わって帰ろうとしたら、入り口に真田がいたので驚きます。思わず「うおっ!」とか言ってしまう。
「…あ、引いてる…」
「いや、引くというか、ちょっと驚いただけっていうか〜、えーと偶然? 通りすがりですか?」
「……」
 そんなわけなくて、真田はタテが終わるのを待ってたのです(タテもそれは分かってますけど)寒い中待ってたので、真田の体は冷え切ってて、鼻とか頬とか赤い。
「風邪ひいたらどーすんの。バカじゃないの」
「……うん」
「うん、てアナタ…」
「飴食べた? 俺が、投げたやつ」
「ん? うん、食べた」
「俺、あれ、ずっと前から買ってて、勉強の合間に一緒に食べようとか思ってて、でもずっと、『飴いる?』って言うタイミングが掴めなくて…」
「……」
 真田は、今から自分が言おうとしてることを思うと恥ずかしくて死にそうでした。
「ほんとは、期待してたんだ。俺、ひとりっこなんだけど、家庭教師って、なんか、もっとこう、兄ちゃんみたいな感じなのかなって。でもまあ、そんなの望み過ぎだよな、勉強教えてもらうだけだよな、って、思うんだけど、でも、タテノリは素っ気無さ過ぎだと思う。世間話もしたくないほど俺のこと嫌いなのかよ。それとも、完全に勉強だけって、単にそういう主義?」
 タテの返答が恐ろしかった。「嫌いっていうか興味ないだけ」とか返ってきたら、なんか、立ち直れない気がした。でもまっすぐに見つめた。
「嫌いじゃないよ」
 タテの言葉に、真田は目を見開く。
「…でもまあ、今日のところはその話は置いといて」
 けどタテはいともあっさり流しちゃいました。
「とりあえず帰ろ? ね。寒いし。ほんと風邪、」
 タテが言い終わる前に、真田は走って帰って行っちゃいます。
 そんで翌日、学校終わって真田が帰ろうとしたら、校門のとこでタテが待ってました。
「な、何やってんだよ…」
「ま・ち・ぶ・せ。真田君のまねっこ。早退しちゃったぜ。どーしてくれんのよ」
「…知るか」
「昨日とりあえず置いといた話をしにきたよ」
 そんでまあ公園に。タテが「あたたか〜いお飲み物おごってあげるよ〜」とか言うんだけど、真田は迷わず冷たいりんごジュースをチョイス。まあそれはどうでもいい。二人並んでベンチに座ります。
「真田君さ、兄ちゃんみたいなの期待してたって言ったよね。最初っから気付いてたよ、それ。で、あーやだなー、めんどくせー、って思ったの」
 タテの言葉に真田はサーッと青ざめていきます。なんか俺すごくひどいこと言われてないか…? と思う。
「それに真田君て、なかなか他人を信用しないけど一度信用したら盲目的になりそうなタイプじゃん? そーなるとなー、後々までうっとうしいというか、色々気遣わなきゃならんからほんとめんどくさいというか、
「嫌いじゃないって言った!」
「うん、嫌いじゃないです。ていうか好きだ」
「!!!!!!」
「うん」(真顔)
「い、い、いま、すすす好きって言った」
「言いました」
「なんだよ、それ、それはどういう
「あ、今決めた。俺家庭教師やめるわ」
「!!!!!!!!!!!!!!!」
「だいじょぶだいじょぶ。勉強は責任持って見ますから」
「じゃーやめることになんないじゃん!」
「だーかーらー、俺たち、先生と生徒とゆう関係ではなく、立松憲男と真田一馬という関係でやってこう」
「…ていうか俺たち、先生と生徒だけど、立松憲男と真田一馬だよ、最初っから」
「ほ〜」
「なに…」
「今、一つはっきりしたな。俺より君のほうが大人だ!」
 タテが笑った。真田の鼓動は速まる。タテの笑った顔があまりにもきらきらしてたから。
「あ、今決めた」
「何を?」(不安)
「そういうわけだからつきあおう、俺たち」
「『そういうわけだから』の意味が分からない!」
「俺の誕生日知ってる?」
「は? 知るわけない」
「8月20日」
「あ、驚いてる」
「…別にこんなことくらいで…」

「そ〜お? 俺は知ったとき驚いたね。驚いたし、うれしかった。運命だと思った」

(なに? なに言ってんの、この人)

「だって俺は、一目で気に入ったもの、一馬のこと、一目見た瞬間に、」

(まじで何この人、うっとーしーとかめんどくせーとかさんざん言っといて、)

「まあなんて目付きが悪いの? つり目がとってもチャーミング ってね!」

(それぜんぜんほめてないだろ!?)

 でも名前で呼ばれてうれしかったのよ。

 おしまい☆







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