☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・° い つ ま で た っ て も な お ら な い
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2003年10月30日(木) 普通に風邪ひいてましたっていうか今も風邪ひいて枡? よーわからんけどとりあえず咳がとまらん。思うことはただひとつ、「やっぱ風邪ネタってボーイズラブの基本だよネー」、です(素) というわけで、大学生編風邪ネタ。いいかげんしつこくてすいません…。でも思いついたので零しておきます。神様、もうすこしだけ…。大学一年の八月、同棲真っ只中。うっかり風邪をひいてしまった進藤ちゃん。進藤ちゃんは、自力で治せる、といって、病院に行かずに家で寝てます。タテは、進藤ちゃんのことが心配で心配で、でも、身の回りのお世話ができるのがうれしくて、甲斐甲斐しく看病します。進藤ちゃんが激しく咳き込んで、タテが心配して近寄ったとき、進藤ちゃんは、「うつるから寄るな」と言って、タテに背を向ける。その背中が、妙に冷たく感じられて、タテは打ちのめされたような気持ちになるんです。 (もしかして、俺って全然愛されてないのかも?) なんて思っちゃう。そんなはずないって、そんなふうに思っちゃう自分は変だって分かってるんだけど、でも、一度生まれた悪い考えはどんどん勝手に成長してしまって、いつのまにか、 (俺のせいで進藤ちゃんの風邪が治らない) (進藤ちゃんが風邪こじらせて死んだらどうしよう) というようなとんでもない方向にまでいってしまう。 進藤ちゃんは、咳き込みつつも、タテの様子がおかしいことに気付いて、「ぼーっとしてないで背中ぐらい擦ってくれよ」とかってタテに言うんです。そしたらタテはやっと我に返って、進藤ちゃんの背中を丁寧に丁寧に擦りながら、「病人に心配かける俺って…」とか思ってる。しばらくして進藤ちゃんの風邪は治るんですが、今度はタテが風邪ひきます。進藤ちゃんにうつされたわけではなくて、田中からうつされました。「進藤ちゃんからもらいたかった…」とタテは思いますが、世の中そうはうまくいきません。あるとき、色々気遣ってくれる進藤ちゃんに、タテは背中を向けて、冷たい態度をとります。仕返し(っていっても、別に何されたわけでもないんですけどね)のつもりだったのです。なんてこどもっぽいことを、と自分でも思うんだけど、なんか、つい。そしたら進藤ちゃんに、ぎゅーっと耳を引っ張られる。 「病人に何すんの!」 「だってお前、態度悪いんだもん」 タテは言い返そうとするんだけど、咳き込んでしまって言えなくなる。そしたら進藤ちゃんは、タテの背中を擦りながら、「誕生日までには治せよ」っていう。もうちょっとでタテの誕生日なのです。タテはそのことを忘れてて、進藤ちゃんの言葉で思い出して、「あーそっかー、進藤ちゃんより先に一つおとなになるんだー」って思って、まだ誕生日きてないのに、胸がいっぱいになる。タテは、風邪が治っても、治ってないふりをして、進藤ちゃんに甘えます。進藤ちゃんは、それに気付いてるんだけど、気付かないふりをして、甘えるタテに応えます。当然、進藤ちゃんが気付いてないふりしてくれてることに、タテは気付いてる。進藤ちゃんがおかゆ作ってあげたら、タテは、「フーフーして食べさして」ってゆって、進藤ちゃんは、「自分で食べろよー」と言いながらも、フーフーして、はいアーンってしてくれる。そいでその後、困ったみたいな照れ笑いをする。その顔が、あまりにも愛しくて、タテは、 (ああ、俺、すごい、愛されてる) って思って、ジーンとする。 (けど、俺の愛とはぜんぜん違う) って思う。 (でも、だからそれがどうしたとゆうの?) って思う。 胸の奥がズキズキする。ズキズキして、痛くて、気持ちよくて、なんだか、もう。風邪のせい? (ていうか風邪はもう治ってるしね) 思い返してみれば、もう、ずっとずっと前からずっと、ズキズキしてた。 あなたと初めて会ったときから、ずっと、風邪気味で、 いつまでたってもなおんない。 |
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